JJC ALC-2B 試用レポート by せいのカメラ店さま

2011年01月14日

ハイサイ!店長小倉です。


仲良くさせていただいている広島尾道のせいのカメラ店
店長の清野さんからモニター販売中のシグマDP用オートレンズキャップ
JJC ALC-2Bの詳細な試用レポートを頂きました。

清野さん誠に誠にありがとうございます!


JJC ALC-2B 試用レポート by  せいのカメラ店 清野店長



以前から、リコーから出ている「LC-1」と言うレンズキャップを改造してDP1sに使っていました。この改造は、LC-1というカッコいいキャップが、どうにかDPシリーズにも使えないものかと思うユーザーによる苦肉の策でした。

しかし改造キャップは、DP1sのレンズキャップをベースとして改造しているために、比較的簡単に、知らないうちに外れてしまいます。

レンズキャップではなく、「フードアダプター」をベースにして改造すれば、取り付け部がバヨネットになっていますので外れる心配もかなり少なくなります。しかし、それではフードアダプターの費用も余分に掛かりますし、フードアダプターももったいない気がします。

そこで今回のJJC ALC-2Bですが、そんな悩みを解消してくれる商品であり、多くの方が願っていた商品ではないかと思います。

ではまずは私の自作の改造キャップ及び、リコーLC-1と、JJC ALC-2Bを簡単に比較してみます。


写真は左からJJC ALC-2B、リコーLC-1、右の革を貼ったものが自作キャップです。パッと見はそっくりですが、ALC-2BとLC-1では蓋になる部分の外周付近の意匠が少し違います。


先にも書きましたが、改造キャップとの一番の違いはボディーへの取り付け部で、改造キャップが軽いクリック感のあるかぶせ式であるのに対して、ALC-2Bはバヨネット式なので、取り付けたときのしっかり感は十分です。

また、改造キャップを作る際に話題になるのがキャップの厚みです。私が作った改造キャップは厚みが11.3mm。ALC-2Bは、リコーLC-1と同じで、9.4mmです。その差は2mm足らずですが、カメラに付けてみますと、改造キャップに比べてALC-2Bの方がすっきりスマートに見えます。このあたりも専用品として作られたもののアドバンテージだと思います。


では次に、ALC-2BをシグマDP1sに装着して、その使用感を見ていきます。


装着するとこういう感じです。
※私が使っているDP1sには、滑り止めのために革を貼っています。

スイッチを入れてレンズが出て来ると

こうなります。 なかなかカッコいい感じです。

ALC-2Bの取り付けはバヨネットになっていますので、DP1sへの取り付けは上の状態から180度回った位置でも可能です。

こうすると、商品名が下側に来るので個人的のはこっちの方がすっきりしていいと思います。


スイッチを入れるとこうなります。


ここで心配になるのはケラレですが、レンズの先端からの飛び出しを確認してみますと、
このようにほんのわずかですので影響はありません。

ALC-2Bを装着して試写したものが次の写真です。




ケラレが無いことは確認できると思います。

ですがここでひとつ問題があります。それは、内臓ストロボのケラレです。でも実はこれはDP1系の持病でもあります。近接撮影で特に顕著になってきますが、ALC-2Bを着けていない状態で以下のようになります。


このように、何も装着していない状態でもレンズの影が出ます。この写真はほぼ最短撮影距離で白い紙を写したものです。

ではALC-2Bを装着した状態を確認してみます。


こちらは最初に挙げた方法で取り付けた状態です。蓋部分が発光部をかなり邪魔している感じです。

この状態でのケラレを確認してみますと、

こうなります。蓋の陰がかなり広がってしまっています。


では次に、2番目の取り付け方法の場合です。
このような感じで、先程よりは状況はいいような感じはします。


ケラレの確認をしてみますと、

こうなります。


前の状態よりもかなりいいと思います。何も着けていない時に比べると、少しだけ影が横に広がっているようではありますが、これならいいのではないでしょうか。

試しに普通に撮影してみますと、

こちらが最初の状態。


こちらが後の状態です。

やはり後の状態の方がいいですね。ただしこれは最短撮影距離近くでの話ですので、少し離れるだけで影響は薄れてきますし、元々の持病ですので、あきらめも必要です。もちろんシグマ純正のフードアダプターとフードを付けた場合は、これとは比べ物にならないほどの陰が出来ることは、ユーザーの方であればご存知でしょう。

DP1系の場合はレンズの焦点距離が35mm換算で28mmですが、DP2系であれば焦点距離が41mmになりますので、このケラレは発生しないのではないかと思います。

以上がなるべく客観的に見たつもりのインプレッションです。

しかしこの商品の魅力はそのカッコよさと、ギミックの面白さです。自作のキャップよりすっきりしますし、私は今後もALC-2Bを使いたいと思います。


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清野さん!詳しいレポート誠にありがとうございました!!

内蔵フラッシュ使用時のケラレのことまで・・・作例も沢山撮影いだだきました。清野さんのカメラや機材、そして写真への愛情と熱意を感じるレポートをいただき感謝感激です! オリホビ店長小倉



Posted by オリエンタルホビー at 18:59│Comments(2)
この記事へのコメント
自分の書いたレポートをそのまま載せていただけるとは、ありがとうございます。
と言うか、こっぱずかしいですね。
こんな事ならもっとまじめに写真を撮っとけば良かったです。
でも、このレポートが皆さんのお役に立てれば幸いです。
Posted by SEINO at 2011年01月14日 22:37
清野さん、この度はありがとうございました。写真もとってもジョートーだと思います。息子さんは宿題に奮闘していたのでしょうか?

このレポートはオートキャップの使用をご検討中の皆様の大きな参考にしていただけると思います。

本当にありがとうございました。

店長小倉
Posted by 小倉 at 2011年01月15日 08:35
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