原点沖縄 写真から/写真へ にて・・

2009年05月19日

原点沖縄 写真から/写真へ にて・・

先日ご案内した比嘉康雄展プレイベント[原点沖縄 写真から/写真へ]へ行ってきました。基調講演、映画「カメラになった男 写真家 中平卓馬」上映、シンポジウムと午後2時から午後6時30分まで数回の5分休憩をはさんで4時間30分ぶっ通しのイベント。その夜は頭がいっぱいいっぱい。一晩中夢をみているような睡眠でした。

多くの言葉が発信されたイベントの中で、一番印象に残ったのは、ほとんど発言されなかった中平卓馬さんの存在感・・もしかしたら存在しない感(中平さんの席には名札がありませんでした)。

監督の小原真史さんが、名護の上映会で耳にした上映後のひとつの意見、「記憶喪失したのは中平卓馬ではなくで、自分たち自身ではないか」、中里効さんのお話の中で出てきた「風景自体が制度、国家に読み代えられる風景論」、「中平さんにとって、時間は一直線につながっているものでなく、群島のように散らばっているもの、まさしく写真的なのではないか」との高良勉さんのお話が心に残りました。

自分の見ている風景は本当に自分が見ている風景なのか、それとも国家、制度、資本に見せられている風景なのか・・
夕暮れ時、首里からみたオキナワ新都心の光をみながら、頭の中でボツボツと考えました。

末筆となりましたが、素晴らしいイベントを開催していただいた比嘉康雄展実行委員会のみなさまに感謝します!





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Posted by オリエンタルホビー at 14:19│Comments(0)ギャラリー情報
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